東大電気系(eeic)の卒論配属手法を予想する

東大電気系(eeic)の卒論配属手法が明らかにならないので、ざっくりと予想してみる。基本的に内部向けなので説明は雑である。

卒論配属の仕組み

電気系の卒論配属は2段階に分かれている。第1段階は各個人が研究室希望を1つだけ出し、各研究室の希望者の中で成績の総合点(≠平均点)の高い順に配属者を決定する。第1段階の配属定員は70人弱である。第1段階で決まらなかった学生は第2段階に進む。

第2段階では個人が研究室希望を第1希望から第5希望まで書き、教員が学生の希望や成績を総合的に考慮し配属先を決定する。第2段階までで卒論配属を希望しかつその資格がある学生は全て配属される。

ここで問題となるのは配属先を決定する手法が不明であるということだ。そこで今回はどのような手法が用いられている可能性があるかを考えてみる。

既知な事項・噂

既知な事項

各教員には最低1人学生が配属されなければならない。

配属上限は第1段階第2段階合わせて各教員に対して4人(情報系)or3人(電気系)である。

噂(確度が高い)

最優先されるのは学生の希望らしい。次は成績。

噂(確度が低い)

人気があまりない研究室を第4志望などに書くと、そこに吸引されることがある。

既存研究

お茶の水女子大学理学部情報科学科で卒論配属に使われているアルゴリズムが公開されている。

研究室配属アルゴリズム

正直言ってこれで良くねって感じがあるのだが、この方法だと配属基準が成績 > 希望になってしまう。それはそれで良いのだが、確度の高い噂によると最優先されるのは学生の希望であるはずなので、このアルゴリズムは使われていない模様である。そこで希望を優先する配属手法をいくつか独自に考えてみた。

手法の提案

第一希望から順繰りで埋めていく

今回の手法の中では最も学生の希望に沿った配属ができるはずの手法。

まず各研究室ごとに、そこを第1希望としている人が定員未満だったら、即内定とする。定員を超えたら成績順に決定する。

これを内定できない人がいなくなるまで第2希望、第3希望、…と繰り返す。その結果、内定者がいない研究室が発生した場合は、担当教員の神の手によって内定者を動かす。その研究室を希望している人の中で最も成績の低い人を移動するなどの方法が考えられる。

この方式は学生の希望におおむね沿った配属ができる。一方で比較的人気のない研究室に優秀な人(Aさんとする)が第2希望していた場合などは、教員サイドから見た時Aさんを第1希望ではなく第2希望に配属したいという思惑も働かなくは無い気がするが、この方式ではAさんは第1希望に内定してしまうので、それは実現できない。よって別の方法も考えてみた。

とりあえず定員を埋める

これは教員サイドの要求に偏った手法。

まず研究室ごとの最低人数を埋めるように、希望の高い人を配属していく。先ほどの例でいけば、Aさんは第1希望に内定できる点数があっても第2希望に行く可能性が生まれる。最低人数を超えたら成績順で決定する。最低人数が埋まったあとは、1番目の手法を用いて残りの人を決めていく。

この方法の利点は必ず定員が埋まることと、あまり人気のない研究室でも優秀な人が行く可能性があることである。しかしこの方法だと極度に不人気な研究室で、第1から第4希望が誰もいなかった場合、第5希望にその研究室を書いた場合、どんなに優秀な人であったとしてもその研究室に配属になってしまうのは少々理不尽である。よって少しマイルドにした方法も考える。

とりあえず定員を埋める(第3希望まで考慮)

これは「とりあえず定員を埋める」手法とほぼ同じである。ただし、第3希望までで最低人数が埋まらなかった場合は第4希望、第5希望の人を無理に配属させることはしないのが違いである。空いてしまった研究室を埋めるのは担当教員の神の手である。

この手法では定員は必ず埋まるわけでもないし、極度に不人気な研究室には優秀な人は行かないのだが、ある程度教員の意向?に沿いながら学生の希望にも沿っている。

考察・課題

まず各手法の特徴を考える。以上の3つの方式を学生の希望に沿っている順に並べると次のようになる。

  1. 第一希望から順繰りで埋めていく
  2. とりあえず定員を埋める(第3希望まで考慮)
  3. とりあえず定員を埋める

取るべき戦略はどれもほとんど変化はない。しいて言うならば2. 3. の場合、あまり人気のない研究室を第2希望や第3希望に書くと成績が高くともほぼ確実にそこに配属されるので注意するということぐらいだろうか。

共通して注意すべきなのは、人気の研究室ばかりを書きかつ成績が不十分であると、すぐに第4希望や第5希望に飛んでしまう可能性があるということである。これを回避するには話し合いをして調整をするべきである。

次に実際にはどの手法が取られているのかについて考える。結論からいうと分からない。まあ当たり前の話である。またある決められた手法のみを用いているわけではなくセンスなども用いて配属を行なっているものと考えられる。

ただありうる手法を考察してみるのはそれなりに重要なのではないかと思う。また今年に各手法を用いた配属予想と実際の配属結果を照らし合わせることによってどの配属手法に近い方法が用いられているかも推測することもできるだろう。

今年の卒論配属において重要なことは

  • 配属手法は今年の段階では分からないこと(当たり前だが)
  • どの手法においても話し合いが重要であること
  • 今年の結果を解析することによって来年以降の配属に有意義な結論が得られる可能性があること

であると考える。

最後に私的な感想を述べると、可能性が高いのは1.だと思う。字にしてみて、2.と3.は無理筋だと感じた。第2希望の研究室が不人気だからといって第1希望に行かせないのは少々理不尽であるし、少なくとも学生の希望を反映したとは必ずしも言えない結果である。そもそも教員が不人気な研究室であっても可能であれば優秀な学生を入れたいと考えているかも疑問である。